2020年11月20日にゼルダ無双-厄災の黙示録-が発売されました。
発売前からかなり気になっていたゲームで、体験版をプレー後、発売日に購入し、ひとまずクリアする事が出来ました。
様々な評価となっていますが、個人的に感じたポイントなど書き綴っていきます。
ゼルダ無双-厄災の黙示録-は買いなのか
僕の場合は第一弾のトレーラーが発表された時点で買うのは決めてました。
クリア後の率直な感想としてはブレスオブザワイルドのストーリーやキャラクターにハマった人ほど買いかな、というのが正直なところ。
逆にブレワイのファンとは言っても、ゼルダシリーズ本来の謎解き要素や探索、自由度が好きだった人にはあんまり向いてないと感じてます。
BotWは名作中の名作
今更言うまでも無いですが、ブレスオブザワイルドは名作中の名作。
ゆえにファンも多く、自身も年甲斐もなくドハマりしてしまったゲームです。
何気ない風景ですら美しかった。画像はBotWから。
睡眠時間を削ってはプレイし、サントラを買っては着信音にも設定してしまうくらいのハマり様でした(笑)。
ただそれだけの人気作だっただけに、今作に無条件で飛びついてしまうと危険。
ゲームとしては完全に別物になっているので、その辺りも説明していきます。
ちなみにiPhoneでの着信音のやり方はこちらで説明しています。
ゼルダ無双はあくまで無双シリーズ
そもそもなんですが、無双シリーズ自体そこまで好きでは無かったです。
「いや、お前の好みなんか知らねーから」って話だとは思いますが、こと今回に限っては同じ様な感じで迷ってる人もいると思います。
とにかく無数の敵をなぎ倒していくのが無双シリーズ。
否定的な評価には「無双シリーズ自体そういうものだから」と感じるものもあります。
なのであくまで無双シリーズだという事を踏まえた上での購入じゃないとガッカリする可能性があると思います。
舞台は100年前のハイラル
この時点でもうテンションは上がりますよね。
「100年前を体験したい・その舞台で英傑達と戦いたい」というのはBotWをプレイした人なら皆思ったんじゃないですかね。
100年前の活気のあるハイラルを見られるのはうれしい。
ただそれが実現されたのが無双シリーズだったというのが嬉しさ半分、哀しさ半分というのが正直な感想。
とはいえ、100年前の世界を回れるのはやはり楽しくもあります。
ブレワイとの同一場所の比較画像をいくつか載せています。
ゼルダ無双はifストーリー
過去の話とは矛盾点などが多いので、発売前から色々と議論されていましたがストーリーはifストーリーとなっています。
「知られざる100年前の戦場へ――」
と中々に大層なキャッチフレーズが付けられていて誤認しがちですが、100年前のハイラルが舞台とは言っても、BotWの完全な前日譚的なものを期待していると肩透かしになるかも知れません。
ゼルダ無双には体験版もある
ゼルダ無双-厄災の黙示録-には体験版も用意されています。
一章を丸々プレイする事が出来、さらに製品版を購入してもデータを引き継げるのはうれしい点。
データの引継ぎは簡単に出来る親切設計
なので、もし購入を迷っているのなら、まずは体験版がおすすめ。
ただ、いつまで配信されるのかはわからないので、出来るだけ早めが良いと思います。
ゼルダ無双-厄災の黙示録-の感想
ここからは簡単にゼルダ-厄災の黙示録-の特徴とそれぞれの感想を。
単純に良い点・悪い点というよりは、それぞれが人によっては良くもあり、悪くもあったりもすると思うので箇条で挙げていきます。
ネタバレは極力控えてあるので、何かの参考になれば。
ロード時間は少し長い
読み込みが長くて良いと思う人はいないと思うので、ここはちょっと残念な点ですね。
ロードの際には他のゲーム同様にTipsが表示される
特にやり込みなんかで同じステージを周回する事もあると思うので、同一ステージを回る時は短くなるとかがあれば良かったかなと思います。
画面が見辛くなる時が結構ある
個人的にはこのゲームの唯一と言っても良い欠点。
ある程度は慣れでなんとかなりますが、もうちょっと何とかして欲しかった。
少しネタバレも含まれてますが、詳しくはこちらに書いてます。
世界観はBotWそのまま
細かく見ていけばそれぞれ違う点もありますが、基本的にグラフィックはブレスオブザワイルドそのまんま。
流石に画面の緻密さなんかには違いがありますが、世界観を壊す事無く上手く無双ゲームとして作られています。
メニューやアイテム欄もBotW仕様になっています。
錯覚しそうですが、もちろんオープンワールドでは無いですし、どこにでも登れたりする訳でも無いです。
なまじグラフィックが近いだけに、少しの段差でも登れなかったりするのは少し違和感があるかも知れません。
ゼルダと四人の英傑達がプレイアブル
ゼルダ無双の目玉の一つ。ゼルダと四人の英傑を操作出来ます。
更に若かりし頃のインパ含む+αもあり。
ネタ枠的な、かなり意外なキャラクターも使えたりとストーリーを進めると結構な数のキャラを使用できます。
ゼルダ無双のインパ。かわいい。個人的には話し方はBotWと同じであって欲しかった。
BotW本編では英傑達の戦闘シーンはほとんど描かれなかったので、それを見れたのも良かったですね。
それぞれの特性・特徴を活かしたアクションがあるのは本当面白いです。
100年前のリンクは無双にぴったり
BotW本編で出てくる過去の記憶やエピソードから察するに、100年前のリンクはまさに無双状態。
そういう意味では無双シリーズと相性は良かった様に思います。
アクション重視のゲームだけあって動きはキレキレ。スピード感は気持ち良い。
個人的にリンクに持ってたイメージとしてはピッタリで、それを無双シリーズで体感出来るのは嬉しかったポイント。
操作感はBotWには及ばない
スピード感なんかはかなり良いものの、全体的な操作感で言えばやや微妙。
空中でのパラセールの動きやカメラワークなどちょっと気になる部分も。
パラセールの動きには少し安っぽさを感じる。
ここに関してはブレワイが良すぎた感もありますが、アクションゲー好きの人にはややストレスかも。
BotWとはボタンが微妙に違う
なまじグラフィックが近かったり共通のアクションがあるだけに、この点はちょっと迷ったりはありました。
BotWではお馴染みのラッシュ。BotWよりも多くの攻撃に対して出来るのは楽しい。
専用のアクションもあるので仕方ないですが「ここまでやるなら、もういっその事同じボタン配置でも」とも思いました(笑)。
まあ慣れが解決する点ですが、ブレワイをやりこんだ人ほど最初の操作は少し違和感ありそうです。
ゼルダ無双は2人プレイも可能
これは人によっては大きいポイントだと思います。
僕自身は一緒にやる相手がいないので、そこまで体験は出来ていませんが2人で同時プレイも可能です。
Lスティックの押し込みで2Pプレイを選択出来ます。
2人でプレイ出来るのは楽しめそう。
2Pプレイ時の画面は上下に分割されます。
また、それぞれでちゃんとカメラの向きを変える事も出来ます。
ただミッションによってはキャラが固定されていたり、全てのステージで2Pプレイが出来る訳ではないです。
BotWの細かい設定はちゃんと引き継がれている
以前に出たマスターワークスを読んだ人は良くわかると思うんですが、BotWでは設定がかなり細かい部分まで練り込まれていました。
その分、BotW本編では消化しきれなかった設定というものも存在します。
古代柱からのガーディアン出現シーン。
設定はされていたものの、BotW本編で直接描写される事は無かった。
今回のゼルダ無双ではそういった面もいくつか見る事が出来ました。
ここまで作り込まれた世界観が1作のみで終わってしまうのは勿体無いなと思っていたので(続編も製作中らしいですが)、これはやっぱりうれしかったですね。
またBGMもBotWのアレンジが多くて統一感もありました。
これは今回のゼルダ無双でのプルア
発売前から話題になっていましたが、今回のプルアのデザインは没デザイン案に近い事がわかる。
*下の画像は公式設定資料集のマスターワークス
マスターワークスでは他にも細かい設定満載で、好きな人は本当好きだと思います。
辞典並みのサイズと内容量で完全なマニア向けですが、BotWのデザインや世界観なんかが好きな人にはおすすめ。
無双シリーズは総じて単調にして大味
無双シリーズ自体そこまでプレイした事は多くないですが、持ってた印象としては単調で大味。
人によっては飽きると思いますし、その印象は良くも悪くも今回のゼルダ無双でも変わる事はなかったです。
無数の敵をなぎ倒していくのは爽快。ボコがゴミの様だ。
とはいえ、難しく考えず簡単な操作で敵をなぎ倒していく爽快感。
そこが無双シリーズの良さでもあるので、ここに関しては人によりけり。
ただ、ボス戦なんかは一捻りあったりと、なんだかんだプレイするとやっぱ結構楽しい(笑)。
フレームレートは低め
自分の場合はそこまでゲームをやる方では無いのであまり気にならなかったんですが、ここに関しては気になるという人も多い様です。
ゼルダ無双のfpsは30です。
上で操作感について触れましたが、これも関係してそうですね。
60fpsなんかのアクションゲーに慣れてる方からすれば、やや不満な点になりそう。
ゼルダ無双はBotWのプレイ済みなのが前提?
ストーリーを考えればBotW未プレイの無双シリーズファンの人がどう思うのかは結構謎ですね。
ターゲットとしては明らかにBotWをプレイ済みの人になっています。
なので、もしどちらもプレイした事の無い方ならBotWの方をプレイする事をおすすめします。
やり込み要素は結構多い
ひとまずクリアこそしましたが、やり込み要素は結構あって自分もまだまだやり込めては無いです。
やり込み要素も多く、難易度も幅広く選べる様になっています。
選べる難易度は
- イージー
- ノーマル
- ハード
- ベリーハード
の4段階。
チャレンジ毎に途中で難易度を変更する事も出来ます。
難易度によって手に入れられる武器などが変わる事も無いので、武器集めはイージーモードでサクサク集めたりといった事が可能なのは良い点だと思います。
それぞれのキャラを使いこなしたり、相当数のミッションとやり込み要素も結構あるので、完全攻略しようと思うと結構時間がかかります。
ムービーやストーリーは一見の価値アリ
ここに関しては特にネタバレになってしまうので控えますが、BotWのファンの人なら「これメインで考えても良いんじゃ無いか」ってくらい良く出来てました。
ちゃんとファンの事を考えて作られてるなって思えるシーンも多く、個人的には嬉しかったポイント。
ただストーリーの内、テキストのみで済まされてしまうシーンもあったのは少し残念。
ムービー自体はBotWと遜色ない出来。というかほぼ同じクオリティ。
最初に挙げた様に、ifストーリー自体に賛否はあると思うので、そこを受け入れられるかで評価は変わりそうですね。
ゼルダ無双は高めのエキスパンションパス
ブレワイのエキスパンションパスもかなりのボリュームで楽しめましたが、ストーリー的な面ではやや物足りなさも感じたのも事実。
別作品とはいえ、そういった所をうまく補完してくれたゲームかな、と。
なので個人的に総括すると、やや高いエキスパンションパスという位置づけ。
別にゲームの価格設定自体に文句は無いです。
ただ正直BotWと同じくらいの価格(というかもうブレワイの方が安いくらい)と思うと、なんか納得いかない。絶対に(笑)。
ま、その辺はブレワイが安いとも言えるんですかね。
まとめ
簡単にまとめるとブレスオブザワイルドをやりこんだ人なら、結構楽しめるんじゃないかと思っています。
結局のところ
- 無双シリーズ自体の好み
- ifストーリーが受け入れられるか
この辺りで評価は分かれる様に思います。
なんだかんだでファンの事はしっかり考えられた作りになっていたと思いますし、僕個人としてはかなり楽しめました。
まんまと戦略に乗せられた格好ですが、これは流石に買わざるを得なかったです。悔しい。
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