音楽漫画として名高いBECK。
漫画としての評価も高いですが
- 楽器を続ける上で欠かせないモチベーション
- 音楽の入門的な知識
など楽器初心者の方にもおすすめの漫画なので、簡単に紹介してみたいと思います。
BECKってどんな漫画?
BECKはハロルド作石先生によって描かれたバンド系の音楽漫画です。
おっさん世代にはゴリラーマン、ストッパー毒島の作者さんと言うとピンとくるかも知れません。
全34巻(完結済み)と初めて読むにはやや長いのがネックかも知れませんが、長く続いたという事は「それだけ良作でもある」という証明だと思います。
BECKはギター初心者にもおすすめの漫画
本棚に並べた時のカラフルさも結構好きです
BECKは音楽漫画として金字塔を打ち立てたと言っても過言では無いほどの有名な漫画ですが、ギター初心者にとってもオススメの漫画です。
いくつかの理由としては
- マニアック過ぎず、いい感じで詳しい
- 扉絵が有名なアルバムのパロディ
- 楽器の描写が上手い
など、音楽の入門編としてはちょうど良く、楽器を練習するモチベーションが上がる漫画です。
入門的な知識が多い
BECKは音楽漫画なので、当然音楽関連の話が沢山出てくる訳ですが
- 作中に登場するバンドや曲
- 機材
- モチーフやエピソード
と、この辺りが「誰でも知っている訳では無いが、どれもマニアック過ぎ無い」という入門編としてはちょうど良いバランスを保ってくれています。
なので、その辺りは結構意識してありそうですね。
漫画本編で興味を持ったものから知見を広げていくというのもアリだと思います。
扉絵が有名アルバムのパロディ
ちょっとした小ネタというか遊びというか、BECKでは作中の扉絵が有名なアルバムのパロディになっています。
最近では音楽関連のサブスクも増え、昔の様にアルバムのジャケットを多く目にする機会は少なくなったかも知れませんが、名盤が多いので見た事があるものもあるはず。
元ネタがいくつわかるか。
そういう視点で楽しんでみても良いかもですね。
元ネタとなってるアルバムは名盤ばかりなので、気になるものがあれば是非聴いてみる事をおすすめします。
楽器の描写が上手い
楽器自体が出てくる漫画は多いですが、雑に描かれている事も多いんですよね。
ただBECKの場合は、もう見るからに力を入れて描かれています。
どこの何という機種か、という所までしっかりわかりますしね。
表紙のギターの構図にもかなりこだわりを感じます
地味なポイントかも知れませんが、楽器や機材のカッコ良さを改めて感じられて視覚的にテンションを上げてくれます。
BECKの漫画としての評価は?
例えば有名な電子書籍サイトebookjapanでのBECKの評価はこんな感じ。
評価は4.3と漫画自体としても、中々高い評価みたいですね。
全34巻と中々のボリュームですが読み出すと案外、一気に読めます。
BECKは音楽漫画のパイオニア
もちろんBECK以前から面白い音楽漫画は沢山あります。
ただBECKの場合「漫画からは音が出ない」という本来マイナスであるはずの要素を、逆手にとった演出はやたらとうまいです。
ここに関してはBECK以降の音楽系の漫画にも、かなり影響を与えたんではないでしょうか。
作者の好みは大きく反映されている
テーマがテーマなだけに作者ハロルド作石先生の音楽の好み、趣向は作中にモロに反映されています。
そこに関しては多少の合う合わないはあるかも知れません。
ただ好みが出てないものはつまらなくもあるので、個人的にはそういった部分を感じられる点も面白いですね。
遊び心も多い
複数の作品を出されている作者さんの漫画には結構ありますが、過去作のゴリラーマンやストッパー毒島とは同一の世界という設定でちょこちょこと登場してます。
この辺りはファンサービス&遊び心ですかね。
(ちなみにBECK後の作品であるRINでもBECKが少し出てきたりもします。)
またプロレスネタが数多く出てきたり、モブキャラの中に著名人やサッカー選手が紛れている様な事もあります。
ストーリーとは直接関係無い部分ですが、この辺りを楽しめるかどうかでも評価は変わってきそうですね。
時代を感じる描写もある
始まったのは20年以上前なので、今読み返すと若干時代を感じる部分はあります。
完結してからも、もう10年以上(BECKの連載期間は1999~2008)経ってますしね。
当時はミクスチャーロックの最盛期だったりと、トレンドや状況といった今の音楽シーンとは少し違いもあるので、多少の違和感を感じたりはあるかも知れません。
過去にはアニメ化、映画化も
BECKは過去にはアニメ化、実写映画化もされています。
アニメ版のBECK
U-NEXTでのアニメ版BECK。こちらも評価はそこそこ高め
ハロルド節が薄れて、雰囲気も少し落ち着いたオサレアニメ。
テーマ曲はBEAT CRUSADERSで音楽部分の監修もヒダカトオルさんと音楽アニメだけあってこだわりを感じます。
一部アニメオリジナルの曲なんかもリリースされています。
アニメ版はGYAO!やU-NEXTといった有名どころなら大体視聴可能です。
実写映画版のBECK
かなり豪華な出演者ですが、どちらかというと名前よりも原作のイメージを重視した配役だったのかなと。
作中に使用される楽曲がOASISやレッチリと、こちらもかなり力をいれていた印象。
たしか地上波でも放送してた記憶があります。
詳細はネタバレになるので控えますが、一部の演出には賛否アリ。
自分はアニメ、映画とどちらも見ましたが、やはり原作(単行本)が一番おすすめです。
漫画BECKが読めるアプリはある?
BECKは講談社の漫画アプリである、「マガポケ」から読む事が出来ます。
マガポケ - 人気マンガが毎日楽しめるコミックアプリ
Kodansha Ltd.無料posted withアプリーチ
流石に全て無料で、とはいかないですが時期によって一気に公開されたりもある良アプリなので入れておいて損は無いと思います。
試しで読んでみて、気に入ったら集めてみるというのもアリですね。
まとめ
音楽系の漫画は沢山ありますが、そのほとんどに共通した点は「熱さ」だと思います。
例に漏れずBECKもかなり熱い漫画ではあるので、楽器練習のモチベーションが落ちた時なんかには気分転換も兼ねて読んでもみても良いのではないでしょうか。
今回は主に音楽の入門、楽器練習のモチベーションとして紹介しましたが、もちろん漫画として普通に読んでも面白いのでおすすめです。
まだまだオススメの漫画や映画は沢山あるので、他にも紹介していきたいと思います。
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