超小型のアンプヘッドHOTONE Nano Legacyシリーズ。
かなり前に出たアンプですが数年使って感じた、レビューにもなってない感想などを書き綴ります。
HOTONE Nano Legacyシリーズは卓上アンプに最適
自分が使っているのはNano LegacyシリーズのPurple Wind。
PCの横には常にコイツが鎮座してます。
発売直後に購入し数年ほど使ってますが、別段トラブルも無くしっかり使えてます。
Hotone製品は基本的にミニマムサイズ
Nano Legacyシリーズに限らずHotone製品はかなりコンパクト。
アンプヘッドでこのサイズは凄いですね。
大きさはスマホと同じくらい。文字通りの手のひらサイズ。
デスク脇に置いておいても、全然邪魔にならないのが良いです。
イコライザーも手元ですぐに弄れますし、ギターと繋いで電源を入れるだけで手軽に演奏出来るので重宝してます。
AUX INとLINE OUT付き
背面にはAUX INとLINE OUTPUTもついてます。
ここは賛否ある点だとは思いますが、どちらも3.5mmのミニジャック。
PCの横に置いておくと
- DAW・DTMの録音用としても使える
- PCからの音を直接in putして音楽を流しながら弾いたり
- ヘッドホンから音も出せる
と、このあたりも卓上として使いやすい点ですね。
様々なキャビネットに対応可能
ヘッドアンプなので、キャビネットに繋げるのは当然ですが4~16Ωのキャビネットに自動的に対応してくれるのもうれしいポイント。
たかが5W出力と侮る事なかれ。中々にパワーのある音をガッツリ出してくれます。
ただ裏面のゴムで一応はグリップが効く様にはなっているものの、筐体の軽さゆえに普通にシールドに引っ張られる事も。
置き場所によっては注意が必要です。
Hotone Nano Legacyシリーズのスペック
- 電源:専用DC18Vパワーサプライ(付属)
- サイズ:128(W) x 75(D) x 59.5mm (H)
- 重量:440g
- 出力:5W
- 4Ω~16Ω(自動対応)
この辺りが各種共通のスペック。
Nano Legacy各種モデル
Nano Legacyシリーズは現在、9+1(一つはベースアンプ)の10種類。
基本的にどれも既存の有名アンプのモデリングとなっています。
参考までに各種とそのモデルは
権利関係の問題でモデルになっている機種名は明確には出せない事もありそうですが、おおまかにはこんな感じ。
なので自分の好みのアンプサウンドから、対応した機種を選ぶと良いと思います。
自分の使用しているPurple Windはマーシャル系の機種でハイゲインという程では無いですが、そこそこ歪みます。それっぽい感じは結構良く出てる印象。
外観は数パターンある
上の画像と比べて貰えればわかると思いますが、Nano Legacyシリーズでは当初のデザインと微妙に変わっています。
自分の持っているPurple Windは知ってるだけで3パターンあります。 (下のリンク画像ではパネルが黒)
現在の生産だと筐体がシルバーで統一されてる感があります。
残念ながら、外観は指定できない事が多いみたいですね。気になる方は購入前に店舗に確認を取った方が良さげ。
中身は同じです(たぶん)。
Nano Legacyシリーズはセンドリターンつき
このサイズにも関わらずFX LOOP(センドリターン)付きです。
なので間に空間系のエフェクターなどをちゃんとかませます。
センドリターンに関わらず、エフェクターのノリは結構良いので色々と音作りのシミュレートするのに役立ってくれてます。
イコライザーで音量が変わる
全てを試したわけでは無いですが、これも恐らくシリーズ共通の特徴。
GAINのみだけではなく、BASS、MIDDLE、TREBLEどれをいじっても音量が変化します。
普通のアンプの要領でやると多少面食らうかも。
まあ慣れれば全く問題無いですが、結構変わっている点ですね。
アダプターには注意
アンプの電源アダプターには感電防止、ノイズ除去の為のアース付きのものが大半ですがNano Legacyシリーズも同様です。
ただ、Nano Legacyシリーズのアダプターはこういう三叉タイプ。
最近は直接挿せる様なコンセントもありますが、そういう環境に無い場合は注意が必要です。
変換プラグがベストですが、一応は100均でも売ってる様なこういうタコ足でも代用可。
作りの甘さを感じる部分もアリ
上で基本的にトラブルは無いと書きましたが、唯一ちょっと気になるのは裏面のLINE OUTとAUX INの部分。
挿し込むとちょっとグラついたりガリ、ノイズが発生する事がたまにあります。
もちろん個体差はあると思いますが、レビューを見てると同じ様な人はいる様ですね。
まあそこまで問題は無いですが、やや作りの甘さを感じる点。
もしかすると現verだと多少は改善されてるかも。
Nano Legacyシリーズの価格
肝心の価格は大体どれも1万2000円~4000円ほど。
店舗によって微妙にバラつきがあるのは当然なんですが、モデルによっても何故か定価自体が1000円~2000円くらい違いがあります。
参考までに自分の使用しているPurple Windは大体1万3000円くらい。
自分の使用しているのと同モデルですが、画像のパネルは黒になってます。
小型アンプはデザインも大事
個人的にですが、ミニアンプってデザイン性もかなり大事だと思ってます。
というか昔だとこの手の小型アンプは、ほとんど見かけ重視(笑)。
「性能自体はおもちゃ」ってのも多かったんですが、最近のはどれも音が良いので驚きます。
わかり辛くて申し訳無いですが、ボンヤリとバックライトが点灯してます。
上の様に真空管を模した様なライトがうっすら点灯します。(音質には影響なし)
最近では増えてきましたが、やっぱりこういう演出はうれしいですね。
別売のキャビネットでミニスタックにも
こういう別売りの専用キャビネットと合わせて、かわいいミニスタックにも出来ます。
ただ、最近では専用のキャビは品薄っぽいですね。
自分の場合は最近は卓上メインで直接ヘッドホンという事が多いですが、以前はMicroTerror用のORANGEのPPC108に繋いでました。
値段は専用のよりも少し(+3000円ほど)割高になっちゃうんですが、揃える事にこだわりが無ければおすすめです。
部屋弾き用アンプの1台目としては、あまりおすすめでは無いかも
人によって様々な使い方が可能なので一概には言えませんし、あくまで個人的な感想です。
ただNano Legacyシリーズは他にアンプを持ってて卓上なり、手軽に持ち出せたりとサブ的に使ってくのがベストなアンプかなと。
キャビネットと揃えるなら結局2万ほどにもなるので。
YAMAHAのTHRシリーズをはじめ、ここ最近では3万円代くらいから多機能の部屋弾きに特化した様なアンプが出揃ってます。
明確にやりたい事が決まっている場合はともかく漠然と部屋用のアンプを探しているならそういった多機能のアンプの方が向いてるかも知れません。
卓上として使えるアンプは一つあると便利
年齢もあってか段々、ガッツリとセッティングする手間のかかる機材は敬遠する様になってきました。
面倒だと、どうしても弾く機会が減ってしまうんですよね。
これだと手元に置いておいて、手軽にギターを弾く事が出来るので「最近ギターを弾く時間が減ってきたな」って人には中々おすすめ出来るアンプです。
今回は主に自分が使用している卓上アンプという形での紹介でしたが、通常の使用はもちろん、簡単に持ち運べる様々な使い方が出来るアンプヘッドなので結構良いですよ。
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