ヴィンテージギターはなぜ音が良いと言われるのか?【本当?】

音楽
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ギタリストなら、多くの人が憧れるであろうヴィンテージギター。

音が良いと言われているけど本当なの?

本当なら、その理由は?高級過ぎないか

 

そういった疑問について解説していきます。

 

 

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ヴィンテージギターは音が良い?

 

ギターに限らず、楽器の音の善し悪しと言う物は好みの問題もあるので一概に「これが良い音」と断言する様な事は中々難しいとは思います。

また、同じ機種のギターでもそれぞれ個体差がありますしヴィンテージギターでは尚更当たり外れも大きいでしょう。

 

 

というのは一応の前提で、やはり「出回っているものは良い物が多い!」です。

 

その理由は大きく分けて

  • 木材
  • ギター職人

 

という2つの要素が挙げられるので、それぞれ説明していきます。

木材

ギターの主な材質として様々な木材が使用されていますが、それは勿論ヴィンテージギターも例外ではありません。

では現行のギターと何が違うのかというと

  • 経年変化
  • 良質な木材

の2つです。

 

経年変化

文字通り、長い年月によって材質が変化する事によって生まれた違いです。

木材というのはよく「生きている」という表現が用いられる様に環境の変化を受けやすく、新しいギターなんかだと結構音が変わっていくものなんですね。

そういった様に、長い年月をかけてよりどっしりと安定感のある木材に変化していく訳です。

 

ヴィンテージのギターは乾いた音枯れたサウンドといった表現がされますが、それは材質の変化も大きな理由の一つにあるでしょう。

 

 

また、弾き込む事によって生まれる振動によって木材同士の接着面であったりがより「馴染む」事によってより良質のサウンドを生み出すという話もありますね。

 

こういった話は都市伝説の様でもありますが、例えば国産の素晴らしいギターを作られているヤイリギターさんの工房では湿度・温度を最適に調整した部屋で、ギターに大音量の音楽を聴かせるそうです。

いわばギターへの「胎教」の様なものでボディにしっかりと「鳴り」を覚え込ませるとの事。

 

実際に良ギターを沢山生み出してる工房なので物凄く説得力のある逸話だと思います。

ギターは弾かないと育たない、といった言葉もこういう理由があってこそでしょう。

 

良質な木材

こちらは至ってシンプルな話で、現行のギターよりも良質な木材が使用されている事が多いからです。

ギターにとって良い材質の木材というのは、1950年代頃に乱獲されてしまい現在では良質な木材の確保は中々難しくなっています。

更にそういう状況からか、条約などで輸出入が禁じられ使用出来なくなったものもあるんです。

 

3年ほど前にはギターにとって欠かせない木材であるローズウッドの輸出入がワシントン条約によって規制されるという楽器業界激震のニュースがありました。

2019年の夏頃にはローズウッドを使った楽器の輸出入規制は免除され、一応は事なきを得た形ですが希少な木材を使用している楽器はこういう事もあり得るんですね。

 

ギター職人

ヴィンテージギターの質が高いと言われる大きな理由の一つにはギター職人、すなわち優秀なギタークラフトマン達の存在が大きいです。

現行のギターは基本的には工場での大量生産であり、楽器作りの様な繊細な作業を要する仕事ではやはり手作りの方が質の高いものが生み出されます。

 

ただ、前述したヤイリギターさんの様に現在でもギター職人さんは沢山いますし、そうした方達がしっかりと手がけたギターというのは当然質が高いです。

現在ではギターメーカー各社でそういったオールドギターを復刻させる様な試みや、名工と言われる方達が実際に手がけるものもありますし、そういうギターは技術的な面では当時と比べても当然遜色は無いと言って良いでしょう。

しかし、勿論それだけにそれ相応の値段にもなっています。

 

ヴィンテージギターは高すぎ?

ギターに関わらず、ヴィンテージと言われるものはどういった商品であっても古さ」や「希少さ」というものに少なからず高値がついてしまうものです。その上で良い音が出るときたら、値段が上がってしまうのは仕方が無い様に思います。

 

現在つけられている値段が妥当かどうかというのはわかりません。

ただ市場の価格というのは需要と供給が成り立っての事なので、値段の高さというのはやはりそれだけ出しても欲しがる人が多いという事の証明とも言えるでしょう。

 

まとめ

 

最初にも書いたように音の好みというものは人それぞれだと思います。

ただ、ヴィンテージのオールドギター達は、ある意味でそういう良い音」と言われる「基準を作ってくれたギターでもあるんですね。

 

「古さ」、「希少さ」といった部分に必要以上の付加価値が付いている感も否めませんが、ギタリストにとってはやはり無視出来無い魅力も備えているギターだと感じます。

 

なんといっても半世紀以上昔の楽器を手にするというのはロマンのある話ですよね!

これからも当分その価値が低くなる、という事は無さそうです。

 

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