あまり一般的では無いものの、音楽系の機材では多く使われている006P 9Vの角型電池。
その中でも充電式の9V電池はギターのエフェクターをはじめ、予備として持っておくと結構便利です。
音楽系の機材は9V電池で駆動するものも多い
エフェクター以外にもミニアンプやエレアコの様なギターに使用したりと、音楽系の機材では9V電池が必要となってくる事も多いですよね。
MarshallのMS-2とスモーキーアンプ。どちらも9V電池で駆動する。
他にもEbowだったりと、自分が所有している機材だけでも結構な数があったりします。
楽器が趣味であれば必須とまでは言わないまでも、やはり持っておきたいのが9Vの電池。
エフェクターの予備電源としても9V充電式電池はおすすめ
エフェクターへの電源供給はパワーサプライという人も多いと思いますが、機材トラブルなどに備えて電池も準備しておくと少し安心です。
電池は常に残量に悩まされる
ただ、メイン・予備どちらでも電池を使用した場合に悩まされるのが残量。
また使用済みや使いかけの電池がやたらと増えるデメリットもあります。
その点、充電式の電池であればその都度、充電出来て何度でも使えるというのは予備として使うにはかなり向いています。
元々9Vの充電式電池は少なかった
とは言え、元々9V電池自体がメジャーでは無い上に、充電式となるとかなり少なかったです。
ただ数年前くらいからは一気に増えてきたので、ありがたい限り。
ここからは自分が今までに使用した充電式電池と使用感を少しだけ紹介します。
人によって使用環境、機材などは違うと思うのであくまで参考程度にして下さい。
Panasonic 6P形ニッケル水素電池 HR-9NPS
一昔前は充電式の9V電池といえば、これくらいしか無かった気がします。
容量は170mAhと今使うにはやや物足りなさはあるものの、歪み系のアナログエフェクターなんかでは消費自体も少ないので充分でした。
残念ながら今はもう生産終了してしまったのですが歪み系のエフェクター使用時、いわゆる電池特有の音というか今まで使用した中で最も音が変わったのはこれでした。
今でも手に入らなくは無いですが、そういった点を求めているので無い限り今あえてこれを選ぶ必要は無いかも。
TOSHIBA ニッケル水素電池 充電式IMPULSE 単6P形充電池
9V電池でも充電式となると、商品自体は存在していても店頭に無かったり取り扱っていないという事も多かったです。
この電池に関しては比較的多くの家電量販店でも置いてあるのは助かります。
容量は200mAh。
歪み系のペダル使用時は割と普通の音でした。
かなり昔に購入したものですが、一応今でも現役なのは流石TOSHIBA。
Hixon リチウムイオン充電池 850mAh 006p
少し前あたりから増えてきたリチウムイオンの充電式9V電池の一つ。
容量も850mAhとかなり多め。
満充電の状態だと歪み系ペダル使用時はパワーサプライに近い、結構ハッキリとした音になりました。
ただ一般的なニッケル水素では無くリチウムイオンなので、その辺りは注意が必要。
Amazonで安かったので、あまり期待せず買いましたが2年くらい問題なく使えてます。
自分自身は問題無く使えてますが意外と悪いレビューも見るので、もしかすると品質はそれなりなのかも。
充電式の9V電池を選ぶ際の注意点
便利な充電式の9V電池ですが注意点というか、選ぶ際に個人的に気をつけておきたいポイントが
- 電圧
- 充電器
- 電池ボックスのサイズ
の3つです。
充電式の9V電池は基本的に電圧は低め
9Vとの表記でも充電式の9V電池の電圧は低い事が多いです(8.4Vくらいが多い)。
普通に使用する場合にはあまり問題は無いと思いますが、こと音楽機材に使用する場合は音が変わってしまう事があるので少し注意が必要。
Hixonだとフル充電で8.4V。ある程度、使用した状態だと7.7〜7.8Vくらいになる。
また充電式に限らず、電池の場合は使用し続けると電圧も下がります。
エフェクターなんかの場合は「そういう状態の音の方が好み」という方もいるので単純な良し悪しでは無かったりしますが電池使用の場合は気をつけておきたいポイント。
基本的に充電器が必要
充電電池用の充電器には、需要の少なさからか9V電池の充電器は搭載していないものも多いです。
人によっては専用の充電器も必要になってくるのがややネック。
セットで販売されているものも多いですが、最近では電池にmicro USBで直接充電が出来るタイプもあるので、9V用の充電器を持っていない場合そういったタイプの電池も良いかも知れません。
電池ボックスの大きさは特に注意
充電式の電池に限った話では無いですが9V電池の場合、電池の入るボックスが小さくカツカツだったり、そもそも入らないというケースすらあります。
ミニサイズのワウペダルHotoneのsoulpressなんかだとギリギリ
特に海外製の機材にはその傾向が多い様に思います。
エフェクターやギター含め機材に9V電池を使用する場合には、買う前に手持ちの機材の電池ボックスがどのくらいのサイズなのかの確認しておくのが無難。
Duracellの電池はどれも小さめ。僅かな差でも機材によってはこの違いが大きい。
充電式では無いですが、音楽系では定番の9V電池であるDuracellなんかは少し小さく設計されています。
機材によっては、そういった小さめの電池が必要になる事もあるので、選ぶ際には気をつけて下さい。
9Vの充電式電池はあると安心
最近では他にも多くの充電式の9V電池が増えてきました。
今後はサイズも含めて音楽仕様に特化した様な充電式電池なんかも出て欲しいですね。
自分自身もまた色々と試していこうと思います。
コメント
すみません、文中に
「一般的なニッケル水素では無くリチウムイオンなので、その辺りは注意が必要。」とありますが、リチウムイオンは何に対して注意が必要なのでしょうか。
私が確認した限り、ニッケル水素は電流を流すと電圧がさがる(内部抵抗が大きいと思われる)傾向があり、リチウムイオンはそれほど下がらない
正確には20mA流して、ニッケル水素は0.6V、リチウムイオンは0.01Vの降下でした。
すなわち、ギターのようにダイナミックに負荷が変化する場合はリチウムイオンのほうが適している
という結論なのですが違いますか
コメントありがとうございます
ここでの注意というのはギター的な話では無く、取り扱いや安全性といった点ですね。
一般的にリチウムイオンはニッケル水素よりも発熱など危険な部分は多少あるので。
特に充電電池は安価な謎のメーカーといった商品も多いですし。
(今回、ここで紹介しているHixonなどもそんな感じですね)
少しでも安全面やトラブル等に気をつけて頂きたいという気持ちで記載しました。
少し言葉足らずだったかも知れません。
同じ様に疑問に思う方もおられるかも知れませんので、補足とさせて頂きます。
わざわざ、ありがとうございました。