品薄状態の続いているZOOMのマルチエフェクターG2 FOUR。
ここでは、しばらく使用してみたレビューにもならない様な使用感やペダル付きのG2X FOURとの違いなどを書き綴ります。
G2 FOURの欠点というか、気になる部分だけをまとめたのはこちら
ZOOM G2 FOURをしばらく使った感想
またやってしまいました。
「そろそろ新しい機材を試したいな」と思ってたところに発売されたので、即買い。
メーカーからすると、すぐに飛びつく良いカモですね。
とりあえず、まずは外観というかハード面から
G2 FOURの外観
G1 FOURよりも安っぽさみたいなのが無くなりましたね。
同梱物はクイックガイドとアダプターのみ。
アダプターはDC9Vの500mAです。
MS-50Gと比べるとこれくらい。サイズ感はコンパクトエフェクター2個分ちょっとくらい。
最近のマルチはコンパクト傾向で良いですね。
3スイッチといい、この辺りはGT-1000 COREやAmperoⅡStomp同様にHX Stompくらいからの流れを汲んでる感じ。
側面はUSB-CとPhone端子
右側面には何も無く、左側面はUSB-CとPhone端子になっています。
PHONE端子は6.35mmでは無く3.5mmタイプ。
インターフェースがUSB-CになっていてPCやiPadなどのバスパワーでも使えます。
一般的なモバイルバッテリーでも駆動出来るようになったのは、人によっては嬉しいかも。
背面パネル
背面はMIDIやセンドリターンなども無く、必要最少源というかシンプル。
G1 FOURでもそうでしたが、最近はマルチエフェクターにも直接AUX INがつくものも増えてきました。
曲やリズムを流して練習したいという人も多いと思うので、良い傾向だと思います。
ZOOM純正のフットスイッチFS01
現時点ではCONTROL INはエクスプレッションペダルのみ対応してる感じ。
残念ながら純正の外付けのフットスイッチでも使えませんでした。
裏面
一応裏面はこんな感じ。
G2 FOURは電池ボックスなども無いので、滑り止めのゴムが付いてるのみ。
上記の様にモバイルバッテリーなんかで使える様にはなったものの、電池で駆動出来なくなったのは人によってはネックかも。
アンプにはインプット挿しが推奨
センドリターン付きのアンプでアンシミュを使用する場合はリターン挿しが一般的かと思いますがG2 FOURでは普通にインプット挿しが推奨っぽいですね。
アウトプットの選択はアンプ・ライン出力の2種
ただアウトプットのタイプは2種ですが、もちろんリターン挿しでも普通に使えます。
個人的にはライン出力の音が好みです。
アプリHandy Guitar Labは普通
専用アプリのHandy Guitar Labは特別使いやすいという訳でもなく結構普通というか、可も無く不可も無くといった感じ。
欠点の方でも書いたけど、安いとはいえ有料(160円)なのはややネック。
アプリなら使用容量も表示される。入れ替えの際わかりやすい。
上の画像の様にアプリだと、どのエフェクターがどれくらいの容量か視認出来るのは良いですね。
アプリからなら一つ一つのエフェクターのプロパティも見れる
もちろんアプリ自体はあった方が便利ではあるけど、現状別に入れなくても問題は無さそう。
G2 FOURのIRは良く出来ている
引用元:https://zoomcorp.com/ja/jp/multi-effects/guitar-effects/g2-four-g2x-four/
肝心の音ですが今回のウリと言っても良いIR。これが思いのほか良く出来てます。
中々言葉で説明するのは難しいですが音の輪郭がハッキリしてるというか、よりクリアになった感じ。
アンプシミュレーターだと処理能力の半分近く消費する
ただそのせいか、アンシミュは結構容量を持っていきます。
アンシミュを使うと同時使用出来るエフェクトが少なくなってしまうケースもあるのが少し残念。
アコースティックシミュレーターが意外と良い
今までのマルチではほとんど使ってなかったですし、使う人もそんなに多くは無いと思いますが今回アコースティックシミュが結構良い気がします。
アンシミュとあと普通にリバーブ足すくらいで気持ちいい。
IRの影響も大きいと思いますが「こんなに良い音だっけ?」と思いながらマイブーム的に結構使ってます。
G2X FOURとの違い
G2 FOURの場合、ペダル付きのG2X FOURとどちらにしようか迷ってる人も多いと思います。
当たり前かも知れませんが、G2X FOURの方はこれ1台で完結したい人向け。
単体でエクスプレッションペダルを持ってる人にはG2 FOURの方で良いかなという印象です。
現時点で使えるペダル系のエフェクトは7種
大きな違いとしてG2X FOURであればペダル系のエフェクターが使用出来ます。
2023年4月時点で使えるペダル系のエフェクトは
- ボリューム系2種
- ワウ系3種
- ワーミー系
- ロータリー
の7種類。
今後、追加はされると思いますが、どちらを買うか迷っている方はこれらのエフェクターの使用頻度から考えてみても良いかも知れません。
エクスプレッションペダルを持っていればG2 FOURでもほぼ同じ
上記のG2X FOURで使用出来るペダルエフェクトはエクスプレッションペダルさえあればG2 FOURでも同じ様に使用出来ます。
なので、今のところはエクスプレッションペダルを持っていれば、G2 FOURの方でも充分な感じ。
G2X FOURにはCONTROL INは付いていない
G2X FOURの方はペダルがある分、CONTROL INがありません。
例えば昔のペダル付きマルチのG3XなんかではCONTROL INも付いていて、そこにフットスイッチを挿して使う事も出来ました。
ペダルとフットスイッチを併用出き、更に拡張性が高められましたが、G2X FOURではCONTROL INが無いのでそういう事も出来ません。
ペダルにアサイン出来るパラメーターは限定的
これはエクスプレッションペダルを繋いだG2 FOURにも共通する点ですがペダルに割り当てられるパラメーターの自由度は低いです。
また他のエフェクターのパラメーターをペダルにアサイン出来たりもしません(歪み系エフェクターのゲインやボリュームをコントロールする等)。
右端にPが付いている部分をペダルでコントロール出来る
コントロール出来るパラメーターは最初から決まっている感じで、使い方も少し限定的。
今後アップデート次第で変わる点もあるかも知れませんが、以前のシリーズよりもペダル付きのメリットは少なくなった印象です。
なので現状G2X FOURの方はペダル系のエフェクターも多く使いたい人・持ち運び含む1台で済ませたい人向けな感じ。
G2 FOURは平均点の高いマルチエフェクター
色々書いてきましたが、G2 FOURの総評としては値段含め、機能面・音などコスパが良いというか平均点が高いマルチだと思います。
ライブはもちろん、家弾きや練習にインターフェースと1台あれば大体なんでも出来ますしね。
この価格帯のマルチでも「ここまで音が良くなったんだなあ」と変な感慨深さもあります。
マルチエフェクターに求めるものは人によって違うと思いますが、アンシミュを結構使うという人には良い選択なんじゃないでしょうか。
最近のはどこのメーカーさんのでも昔に比べて格段に良くなってるので、本当に頭が下がります。
今後のアプデ次第ではまだまだ化ける可能性のある機種だと思うので、期待して待ってます。
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