先日、フェンダー社が初心者ギタリストの90%が1年以内にギターを諦めているという中々に衝撃的なニュースを発表しました。
その内容の一部がこちらです
フェンダーのCEOであるアンディ・ムーニーによると、同社が年間に販売するギターの45%はギターを新たに始めるプレーヤーが購入しているという。ただ初心者の90%は、演奏開始から12カ月以内にギターを諦めているとのこと。
ムーニーはサイトMusicRadarのインタビューの中で「業界としては、新規参入者を引きつけることに問題はない。メンバー維持の問題がある」「英語圏だけで毎年100万人の新規参入者がいるが、そのうち10万人しか継続しない」「諦める人を10%減らすことができれば、10万人分の増分となり、その顧客が企業にもたらす生涯価値は平均1万ドルになる。これは、毎年増加する小売ビジネスの数十億ドルに相当する」と述べています。
要約すると「すぐ辞めるやつを減らして継続させれば、うちの収益も上がるぜ」みたいなところですが、流石にそのパーセンテージに驚いてしまいました。
あくまでこれは英語圏での話なのですが、日本でも同じ様な状況である事はまず間違いないでしょう。
では何故そうなってしまうのか原因と継続のコツについて説明していきます。
ギターを1年以内に辞めてしまう原因
自分の経験や独自に少しサーチした結果を大きく3つに分けました。
単純に難しい
最初の難関とも言われるFコードをはじめ、やはり難しさから辞めてしまう方も結構いるようです。
「思ってた様に弾けない」という事から、あまり面白さを感じられなかったケースですね。
下の項目と関連していますが、実際は難しい事は極力避けつつといった練習も可能なので身近に詳しい方などがいれば避けられたのかも知れません。
何をやっていいのかわからない
これは意外に結構多かったです。
- 基本的なコードとかは多少出来る様になったけど、それからどうすれば良いのかわからない。
- 上手い人のプレーを見て「ああいう風に弾けたら良いな」とは思うものの、どういう練習をしたら良いのかわからない
初心者から抜け出した辺りで行き詰まる壁とでも言うんでしょうか。
辞めようと思った訳じゃないだけに、少し勿体無く感じてしまいます。
そもそもそこまで好きじゃなかった
「いやいや、好きだから始めるんでしょ」と思われがちですが、実際の所どうでしょうか。
僕の友人が中学時代に父親から「お前、部屋にギター置きたいだけだろ」と鋭いツッコミをされたらしいです。
このケースに限らず、「ギターを弾くというシチュエーション」が好きというのは往々にしてあります。
始めるキッカケは何だって良いと思うんですが、続く人というのは続けていく内にドンドン面白くなって好きになっていく事がほとんどです。
好きになりきれなかったのなら仕方無いですが、楽しさに気づく前の段階ならとても残念な話ですね。
ギターを継続するコツは?
習慣化する
ギターに限らず何事も継続というのは難しいものです。
✔ 「1日に1回は必ずギターに触る」
✔ 「毎日好きなギター系youtuberさんの動画を見ながら一緒にギターを触る」
✔ 「寝る前の30分」
など何でも良いので、とにかく自分の生活の中に無理無くギターを触る習慣を組み込ませましょう。
ルーティン化さえ出来れば、もうこっちのもんです。
好きな事だけ練習する
途中で辞めてしまう人の中には真面目な人も多い気がします。
というのは、どうも「これが出来無いと次にいってはいけない」という様な思考になりがちなんですね。
- バンドを組んでいて「いつまでに弾ける様にならないといけない」
- 課題曲を覚えないといけない
という様な事情が無い限りは、練習してる曲の中で苦手な箇所を飛ばすのは全然アリです。
好きな音楽を聴いてると「この曲のこの箇所!」っていう自分にとって美味しいポイントって絶対あると思います。何ならそこの部分を重点的に練習したりするのも良いんじゃないでしょうか。
Fコードの件でも少し触れましたが出来無い箇所は後回しでも良いので、好きな所、出来る所だけやっていっても良いんじゃないかと思います。
続けてればいつの間にか出来る様になってたりしますから。楽しめて継続する事が一番大事です。
誰かと一緒にやる
バンドなんかは典型ですが、同時期に始めたり教えてくれ人が身近にいればかなり継続する確率は上がります。
多少コストはかかってしまいますが、ギター教室に通ってみたりするのもアリでしょう。
上でも少し挙げましたが、「ギター系youtuberさんの動画を見ながら一緒にやる」というのも、それに近いですし最も手軽な方法かも知れません。
ただ、注意点として
「動画を見るだけで実際にはギターを触らない」という事が無い様にする点です。
見てるだけでやった気になってしまうパターンです。
ギターに限らず、こういうのは自分もよくやってしまいます・・・やっぱり見ていて面白い方も多いですからね。
ただそれだと実際には何も練習はしてないですよね、陥りがちなので気をつけましょう。
ギター関連の商品を買う
昔はあまり意識していませんでしたが、思えば自分がずっとギターを続けてきたのはこれも大きかったかも知れません。
別に何も高額なもので無くても良いんです。
気分を変えるがてらにピックでも弦でも何か買うと、当然試す為に弾くんですよね。
エフェクターなんかだと音色によって弾きたくなる曲や奏法は変わります。結果的にですがそういうのが自然と練習にもなった様な気もします。
僕の場合、最早それを言い訳に新しい機材を物色する始末です(笑)。
自分の中で少しモチベーションが落ちてきたなあ、と感じたら新しい機材なんかを試してみるのも一つの手ですね。
ギター系のアプリも充実してるので、そういうのも良いと思います。
まとめ
想像以上に脱落者の多かったギターですが
結局のところどれだけモチベーションを保ち続けられるかという事が大事ですね。
上に挙げたコツなどを参考にして貰って、自分にあったモチベーションの上げ方というものを掴んで頂けたならうれしいです。
今はネットや動画を含め、すぐに手に入る情報も多いので自分にあった無理の無い継続をしていきましょう。
少しずつでも上手くなってる実感が沸いてくれば、ドンドン楽しくなってハマりまくるはずです。
逆に1年以上続いてるあなた。
既に10%の限られた人間です。「中々上達しない」、「モチベが落ちてきた」など色々悩みもあるかも知れませんが自信を持つべきです。
ギターは一生遊べる最高の趣味なので、ゆる~くでも良いのでとにかく続けていきましょう!
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